運用サービス
Investment
service

ファンド・マネージャー

ベイビュー・アセット・マネジメント(以下、「当社」)は、ブティックハウスならではの経営方針として「運用=製造(Manufacturing)」と考え、そのリソースの多くを運用関連部門に投入、専門性の向上と品質の維持を図ってきました。

ファンド・マネージャー中心主義のもと運用の責任者を明確にし、日本株式は当社のファンド・マネージャーが担当、米国を中心とする海外株式、債券、そしてプライベート・アセットは日本における包括的な運用業務提携を行う米国等のトップクラスのブティックハウスが担当しています。

当社は、確たるトラック・レコードを積み上げてきた「ベスト&ブライテスト」(最優秀)のファンド・マネージャーが、100%運用にフォーカスできる「場(プラットフォーム)」を提供し、その資質を最大限に活かすことが最重要であると考えています。

ベイビュー・アセット・マネジメント株式会社

(写真:岡橋功樹)

日本株式運用部
岡橋功樹 Koki Okahashi

株式:ロング/ロング・ショート

(写真:谷川崇人)

日本株式運用部
谷川崇人 Takato Tanikawa

株式:ロング・ショート

(写真:坂本玄樹)

日本株式運用部
坂本玄樹 Genki Sakamoto

米国等の提携先

Victory Capital Management Inc.

(写真:Scott Tracy)
RS Investments グロース・グループ
Scott Tracy
スコット・トレーシー
(写真:Chris Clark)
RS Investments グロース・グループ
Chris Clark
クリス・クラーク
(写真:Robert Harris)
RS Investments バリュー・グループ
Robert Harris
ロバート・ハリス
(写真:Daniel J. DeMonica)
Integrity Asset Management
Daniel DeMonica
ダニエル・デモニカ
(写真:Mannik Dhillon)

Victory Solutions

Mannik Dhillon
マニック・ディロン

株式:スマートベータ

(写真:Heidi Adelman)

Victory Income Investors

Heidi Adelman
ハイディ・アデルマン
(写真:John Spear)

Victory Income Investors

John Spear
ジョン・スピアー
(写真:Jim Jackson)

Victory Income Investors

Jim Jackson
ジム・ジャクソン
(写真:Andrew Hattman)

Victory Income Investors

Andrew Hattman
アンドリュー・ハットマン
(写真:Mannik Dhillon)

Victory Income Investors

Lauren Spalten
ローレン・スパルテン

Victory Capital オフィシャルサイト

Crosslink Capital, Inc.

(写真:Michael Stark)
パブリック・チーム
Michael Stark
マイケル・スターク

プライベート・エクイティ:クロスオーバー

(写真:Eric Chin)
ベンチャー・チーム
Eric Chin
エリック・チン

プライベート・エクイティ:ベンチャー・キャピタル

Crosslink Capital オフィシャルサイト

Horsley Bridge Partners, LLC.

(写真:Du Chai)
Du Chai
デュ・チャイ

プライベート・エクイティ:ファンド・オブ・ファンズ

Horsley Bridge Partnersオフィシャルサイト

Siegfried Asset Management Limited

(写真:Dr. Chi Kang (Silver) Kung)
Dr. Chi Kang (Silver) Kung
チー・カン(シルバー)・クン博士

プライベート・デット:オルタナティブ・クレジット

Siegfried Asset オフィシャルサイト

Fasanara Capital Limited

(写真:Francesco Filia)
Francesco Filia
フランチェスコ・フィリア

プライベート・デット:オルタナティブ・クレジット

Fasanaraオフィシャルサイト

(写真)

岡橋 功樹 Koki Okahashi

企業分析に基づくボトムアップと市場分析に基づくトップダウンを融合させた新たな日本株式戦略、
『ニュー・アルフェックス ロングショート』
『厳選日本中小型株式』

取るべきリスクを取り、リターンに変える

岡橋功樹は、大学卒業後に大手総合商社へ入社し、経理部門で会計・税務業務の実務に携わります。そして、担当するモンゴルの事業会社の監査業務を行うべく現地へ出張した際の出来事が、その後のキャリアの原点となります。同社は、モンゴルの携帯電話事業を独占しており、社長は大臣の右腕を務める程の人物でしたが、社会人経験の浅い岡橋に対して非常に気遣う姿を見て、自分が日本の大企業の看板に守られていることを痛感しました。岡橋は、会社の名前ではなく、自らの実力で生き抜ける社会人になりたいと考え、2001年に財務コンサルティング業務を行うベンチャー企業へと転職します。そして、住宅ローン会社の立ち上げ、企業買収に係るデュー・デリジェンス、PFIの財務アドバイザリーといった案件に従事する中で、ITバブル崩壊による会社存続の危機にも直面、ビジネスマンとしての艱難辛苦を乗り越えてきました。

2005年、独立系運用会社の設立に際し声を掛けられたことをきっかけに、岡橋は株式運用の世界に身を投じます。株式運用に必要なのは、過去の経験ではなく、知的好奇心とセンスだという言葉に触発され、投資経験のない自分にもチャンスがあると考えました。また、ベンチャー企業で案件を創出する為に様々な知識習得に努めていた岡橋にとって、知的好奇心そのものが仕事の成果に繋がるという株式運用に強い魅力を感じ、キャリア転換を決意したのです。

その後、岡橋は、中小型株式投資を超過収益(アルファ)の源泉とする日本株式ロング・ショート・ファンドのアナリストとして多数の有望銘柄を発掘し、運用チームが2006年のライブドア・ショックや2008年のリーマン・ショックを生き残る原動力となって活躍しました。この間に、中小型株式を専門とする機関投資家は次々と姿を消し、岡橋は同分野において数少ない存在となっています。

そして2010年7月、運用チームが安定したプラットフォームを求めて、ベイビュー・アセット・マネジメントへ移籍をすることになりました。岡橋は、引き続きストック・ピックにおいて圧倒的な実績を積み上げる中、これまで培った企業分析力を自らの手で株式運用に活かしたいという思いを強め、2014年7月より『ニュー・アルフェックス ロングショート』のファンド・マネージャーに就任することとなりました。併せて、他の運用者が注目していない魅力的なカタリストを秘めた中小型銘柄に厳選投資するロング・オンリー・ファンド『厳選日本中小型株式』も岡橋率いる運用チームが担当しています。

岡橋は、大企業とベンチャー企業において、金融以外の様々な事業にも携わってきたからこそ体得できた幅広い視点を有します。それを武器に、日本経済を支える優れた中小型企業をいち早く見出し、国内、そして海外の運用者を凌ぐアルファを獲得するという強い信念を持ち、新たな挑戦に臨みます。

【プロフィール】1995年 住友商事(株)入社後、経理部門にて海外インフラプロジェクトや自動車、メディア、及びエレクトロニクス事業の会計・税務業務に携わる。2001年 (株)日本興業銀行(現 (株)みずほ銀行)出身者によって設立されたベンチャー企業に入社、日本初のモーゲージバンクである日本住宅ローン(株)の立ち上げ、日系企業による中国鉄鋼メーカー買収のためのデュー・デリジェンス、自治体によるPFI案件のフィナンシャル・アドバイザリー業務等に従事。2005年 アルフェックス・インベストメンツ(株)入社、会社設立時からアナリストとして日本株式ロング・ショート運用における企業調査を担当。2010年7月ベイビュー・アセット・マネジメント(株)へ運用ファンド及び同運用チームと共に移籍、2014年3月 運用第二部 部長に昇格、同年7月 日本株式運用部発足に合わせてファンド・マネージャーに就任、現在に至る。また、2017年4月 『厳選日本中小型株式』が、金融誌「J-MONEY」の「ファンド大賞2016」において、日本株/スモールキャップ1年部門及び同5年部門で最優秀賞(第1位)に選出される。1995年 慶應義塾大学商学部卒。

(写真)

谷川 崇人 Takato Tanikawa

投資家行動分析を取り入れた日本株式ボトムアップ&トップダウン投資戦略、
『Bayview日本株ロングショート』

鳥の目、虫の目、そして魚の目

谷川崇人が金融界に興味を持ったきっかけは、大学在学中にベンチャー・ファイナンスに触れたことでした。「ベンチャー企業が成功するために重要な要素は何か」を研究するにつれて「ベンチャー企業による資金調達の難しさ」を知り、「将来、成長を遂げる若い企業を資金面でサポートしたい」と思い国内証券会社に入社しました。

入社後は、日本株式のリサーチ・セールスとして、運用会社を対象に個別銘柄の投資情報や投資アイデア等を提供してきましたが、当該業務に従事した5年間で、「セルサイドのアナリストによる情報は、過去からの延長線上で語られており、既に株価に織り込まれていることが多い。」と気付きました。その一方、コンタクトを取る多くのファンド・マネージャー達が、いち早く株式市場及び企業の変化を捉え、自らの考えに基づく投資アクションを起こしている姿に遭遇し、バイサイドの運用業務に醍醐味を感じます。この思いの高まりに大きな影響を与えたファンド・マネージャーが、ベイビュー・アセット・マネジメントの佐久間でした。

佐久間は、1999年にモーニングスター社の「ファンド・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど数々の実績と共に脚光を浴び、日本を代表するストック・ピッカーとして国内外の投資家の間で抜群の評価を確立、2002年から、「自らの運用スキルを最大限発揮したい」との思いでベイビュー・アセット・マネジメントに参画していました。佐久間とは、当初はアポイントを取るのも難しい状況でしたが、綿密な調査・分析結果に基づく谷川の話に徐々に耳を傾けてくれるようになります。そして、ある企業について佐久間とディスカッションをした際、市場関係者の多くが見過ごしていた同企業に対する歴史的な考察に感銘し「佐久間と一緒に働きたい」と考え、2012年5月にベイビュー・アセット・マネジメントへ入社することを決めました。入社後は佐久間の下で、アナリストとして有望な個別銘柄発掘力に磨きをかけると共に、リサーチ・セールス時代に極めて重要であると痛感した投資家行動分析を新たに取り入れ銘柄推奨を実践してきたことが実を結び、2016年4月、佐久間が長年運用する「Bayview日本株ロングショート」の共同ファンド・マネージャーに就任し、佐久間の引退に伴い、2017年6月から当該ファンドの主責任者となりました。

今日の株式市場では、レバレッジ型ETFの売買代金が大型株式を上回るなど、マーケットの動きに重大な影響を及ぼす投資家行動は時々刻々と変化しています。谷川は、「株式投資においては、鳥の目(マクロからの視点)、虫の目(ミクロからの視点)、そして魚の目(トレンドからの視点)を持ち、個別企業のファンダメンタルズ分析だけでなく、株式市場の潮流を見極め斬新な視点で投資判断しなければ優れたリターンを得ることは出来ない」との信念を持ち、新たな挑戦を始めます。

【プロフィール】2007年 新光証券(株)(現みずほ証券(株))入社後、エクイティ営業部、機関投資家営業部にて、国内運用会社を中心に機関投資家に対するリサーチ・セールス業務に従事。2012年5月ベイビュー・アセット・マネジメント(株)入社、現在に至る。2007年東京理科大学経営学部卒。

(写真)

坂本 玄樹 Genki Sakamoto

中小型株式をメイン・エンジン、大型株式をサブ・エンジンとした日本株式ボトムアップ投資戦略、
『ブルームーン日本株式集中投資』

リターンの源泉は、飽くなき探究心

坂本玄樹が個別企業分析の世界に興味を抱いた原体験は大学時代に遡ります。海外を旅し異文化に触れる中で心に残ったのは、熱気溢れる南アジアの都市で目にする大手民生機器メーカーの看板広告や、アラビア半島の辺境を走る年季の入った自動車など、現地に浸透する日本企業の姿でした。2000年代当時、新興国が台頭し日本の競争力低下が既に指摘される中で、日本企業の強みや存在意義について思いを巡らせるようになります。その頃は情報を足で稼ぐジャーナリズムの仕事に漠然と興味を抱いていましたが、大手経済紙のインターンシップで企業取材を体験したことを契機に、企業について本格的に考察すべく大学院への進学を決めます。

進学後は、インフラ産業をテーマに各国の政策・産業構造の比較や現地調査を行い、日本企業の課題や戦略について研究を行いました。そして自らの知的好奇心を拠り所として、特定産業に限らず日本を下支えする企業を発掘する株式投資の仕事に携わりたいと考えていた時、新卒第一期生を募集していたベイビュー・アセット・マネジメントに出会います。少数精鋭を自負する運用ブティック・ハウスの中で挑戦し、成長することで夢を実現したいとの思いから2011年に当社に入社しました。当初3年間の新人育成期間は投資信託の基準価額を算出する運用管理部に所属し、運用チームがトレードした個別株式とその値動きが日々ファンド・リターンを生み出すメカニズムを学びました。そして2014年7月、当社ファンド・マネージャーに就任したばかりの岡橋功樹率いる運用チームに初代メンバーとして抜擢され、中小型株式投資を超過収益(アルファ)の源泉とする日本株式ロング・ショート・ファンド及びロング・オンリー・ファンドのアナリストとして修行を始めます。

坂本にとって師匠に当たる岡橋は、2005年から中小型株式に強いアナリストとして徹底した企業分析を積み重ね、ファンド・マネージャー就任後は業界トップクラスのパフォーマンスを持続的に獲得、今や日本のみならず世界屈指の日本株式運用者と云っても過言ではない存在です。その巨人の背中を追いかけるスタート地点に立った坂本は、早々に自分の銘柄分析の未熟さを思い知らされます。いくら情報を集め客観的な考察を示しても「独自の視点がない」と突き返されファンドに採用してもらえず、アナリストの企業分析とファンド・マネージャーの求めるアイデア・ジェネレーションのギャップにさいなまれる時期が続きました。株式市場が幾度となく強烈なリスクオフとなる局面で、新たな投資機会をいち早く探し出し“取るべきリスクを取る”岡橋の姿に多くを学びながら運用チームの一員として急速に成長し、如何に逆境に立ち向かっていくべきかを体得します。例えば2018年の米中経済対立勃発で株式需給が悪化し、流動性の低い中小型株式が大幅に下落、苦しんだ末に岡橋が投資テーマを思い切って変更し状況を一気に打開するのを目の当たりにして、機動的な売買の難しい中小型株式だからこそ銘柄選択に高い正確性が求められることを教訓としました。また2020年の新型コロナウイルス流行初期では、強気のポートフォリオを維持したことで一時的に痛手を受けた岡橋が、ニューノーマルに向けた投資機会を先取りして市場の回復局面で大きくアウトパフォームする中、坂本も臨機応変な企業調査で助勢し効果的な銘柄推奨でリターンに貢献しています。

アナリストとして非常に密度の濃い9年間の修行が実を結び、2023年9月からは中小型株式をメイン・エンジンとしながら、サブ・エンジンとして大型株式の投資機会も視野に入れアルファの獲得を目指す『ブルームーン日本株式集中投資』のファンド・マネージャーとして、新たな挑戦を開始しました。坂本は、岡橋チームに参画してからも、自らの原点である国の政策や産業構造を俯瞰するアプローチと探究心を基に思考の範囲を拡大し、机上の分析だけでなく現地調査に出向き中小型株式の投資アイデアを発掘してきました。その過程でサプライチェーンの先にある大企業や海外の状況に目を向けるなど、次第に大型株式の強みや成長性も意識するようになり、ロング・オンリー運用において師匠・岡橋が中小型株式に特化するのに対し、大型株式への投資機会も視野に入れた独自の運用戦略を構想するに至りました。なお、「ブルームーン」とは通常はひと月に一度の満月が二度巡ってくる特別な現象を例えた言葉で、「長期的に特別なパフォーマンスを追求したい」という思いから採られています。

【プロフィール】2011年4月 ベイビュー・アセット・マネジメント(株)入社後、運用管理部を経て、2014年7月から日本株式運用部にてアナリストとして主に中小型株式の調査・分析に従事。2023年9月、ファンド・マネージャーに就任、現在に至る。2009年 慶應義塾大学文学部(人間科学専攻)卒。2011年 慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(経営学修士)。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。

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Scott Tracy スコット・トレーシー

Victory Capital:RS Investmentsグロース・グループ
チーフ・インベストメント・オフィサー

コネチカット州にある名門トリニティ大学を卒業し、カリフォルニア大学バークレイ校にて経営学修士(MBA)を取得。テクノロジー・セクターの調査に強みを持つMontgomery Securities(現 Bank of America)や、Hewlett-Packard(HP)の年金運用チームで米国株アナリストとしての経験を積んだ後、2001年にRS Investments入社。2007年からグロース・グループの共同ポートフォリオ・マネージャーを務め、2012年に同グループのリーダーに昇格。そして、RS InvestmentsがVictory Capitalに統合された2016年以降は、RS Investmentsグロース・グループのチーフ・インベストメント・オフィサーとして同グループを統括。

Scottは、誰もが知る大企業よりも、革新的な製品やサービスで高成長を遂げる新興企業を発掘し投資することに大きな魅力を感じ、中小型株投資を専門とするRS Investmentsへ移籍しました。ニューヨークで5人兄弟の末っ子として育ち、年齢、職種、肩書等を問わず人と接することを常に楽しんでいます。その対人能力を活かし、リサーチ対象の中小型企業では、CEOから現場の営業マンやエンジニアまで様々な人との会話を通して情報収集を行い、また社内では、グロース・グループのリーダーとしてメンバーをまとめています。

プライベートでは3人の息子と娘のよき父親であり、週末には家族でテニスやチェスを楽しみます。但し、子供相手でも真剣勝負をするのがScott流の教育方針です。どのような場面でも厳しい競争を通して切磋琢磨し、自らを鍛えてきたことが優れた運用成果に繋がっているという自負があるからです。

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Robert Harris ロバート・ハリス

Victory Capital:RS Investmentsバリュー・グループ
チーフ・インベストメント・オフィサー

カリフォルニア州にあるソノマ州立大学(政治学専攻)を卒業し、ゴールデンゲート大学にて経営学修士(MBA)を取得。1998 年、Dresdner RCM Global Investors LLC(現在の Allianz Global Investors)にて金融サービス・セクターのリサーチ・アナリストとして投資の世界でのキャリアをスタートさせ、その後 2005 年に RS Investments に入社、バリュー・グループでも金融サービス・セクターを担当。2018 年に同グループのリーダー的役割を担うべくインベストメント・ディレクターに昇格し、バリュー戦略における株式リサーチ活動を主導。2019 年 9 月にはチーフ・インベストメント・オフィサーに就任、投資プロセスの実行・管理から、人事や新商品の開発に至るまで同グループを統括。

Robert は、運用業界に入る以前の 8 年間、アメリカ空軍で航空機関士として勤務していました。中でも湾岸戦争での任務において、極度のストレス環境下で冷静に判断する能力を培い、任務を遂行するためにチームワークを優先することを学びました。投資の世界でも、平静であり続け正確な判断を下すこと、チーム運営に全力を注ぐことをモットーに運用者として高い目標の達成に邁進しています。また、企業の信用力をベースにしたファンダメンタルズ分析を強みにしており、株価が本質的価値に比べていかに割安であるかを重視します。Robert の投資哲学は、何をおいてもダウンサイド・リスクを徹底管理することです。つまり、投資元本を下回らない運用を最優先にしながら、バランスシート及びフリー・キャッシュフロー利回りの綿密な評価を行い、ROIC(投下資本利益率)の改善が進む企業を発掘します。

Robert の忍耐強い企業調査のスタイルは、プライベートでの過ごし方にも表れており、50〜100km 級のウルトラマラソンに多数参戦した経歴を持ちます。また、Robert は、小学生の息子がメモリアル・デー以降に戦没兵士 7,200 名を追悼するために実施した 7,200 回の腕立て伏せチャレンジをつきっきりで応援しました。自己に対する規律と他人に対する思いやりを尊重する教育方針は、Robert の生き方そのものであり、相互の信頼関係を重んじるバリュー・グループのカルチャー醸成に活かされています。

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Tony Dong トニー・ドン

ミシガン州立大学を優秀な成績で卒業し、ウェイン州立大学で経営修士号(MBA)を取得。Manufacturers National Bank(現Comerica Inc.)でポートフォリオ・マネージャー及びリサーチ・アナリストとして経験を積んだ後、1988年にMunder Capitalに入社。同社において取締役会メンバー、副会長等を歴任し、2014年にVictory傘下に入った後も、引き続きチーフ・インベストメント・オフィサーを務める。

Tonyは、特に米国中型成長株運用において、全米でもトップクラスの実力と知名度を誇ります。彼のチームの旗艦運用戦略は、PSN(投資情報サービス会社であるInforma Investment Solutions社が運営するデータベース)の中型成長株ユニバースにおいて5年連続で「トップ・ガン・マネージャー」(トップ・ガンはベスト・パフォーマーの意味)に選出され、また、バロンズ紙や、CNBC、Bloomberg TV等、多くのメディアでも彼の運用に関する特集が組まれています。

そんなTonyの趣味は、サーキットでのタイム・アタック。愛車のポルシェGT3を駆って、F1やインディカー・シリーズ(「インディ500」等で世界的に有名な、全米最高峰の自動車レース・シリーズ)が開催される米国各地のコースでスピードに挑戦してきました。株式運用、そしてカーレースと一瞬たりとも気を抜けない日々の中で、彼はファンド・マネージャーにとって重要な身心のケアをかかさず、ヨガ・インストラクターの資格を持つ夫人とともに自宅でヨガを実践しています。そして何より大事にしているのは、一人娘とのひと時。小学校入学前から、テニスや、ゴルフ、釣り等を教え始め、将来は家族でのプレイを楽しみにしています。愛娘の就寝後は再び仕事モードに切り替わり、持ち帰った資料に目を通す「トップ・ガン・マネージャー」として第一線で活躍するTonyは、公私共に多忙な毎日を過ごしています。

(写真)

Stephen Hammers スティーブン・ハマーズ

Victory Capital(Victory Solutions)
チーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト

ミドル・テネシー州立大学で航空宇宙工学を学び、旅客機のパイロットとしてキャリアをスタート。その後、金融業界に一大転身し、ファイナンシャル・アドバイザーとしてメリルリンチに入社。2003年に独立して、機関投資家向け運用コンサルタントを主業とするTrinity Planning & Consultingを設立。同社とDavid Moore(現在Victory Solutionsでマーケティングを担当)経営のCompassが2005年に合併し、Compass EMPが誕生、Stephen も共同創業者の1人となった。Compass EMPは2015年にVictory Capital傘下に加わり、名称をCEMPに改めた後、2018年にVictory Solutionsに改称している。

Stephenは、Trinity時代の2003年、スマートベータ戦略が運用業界で脚光を浴び始める遥か以前に、他社に先駆けていち早くボラティリティ・ウェイト・インデックスを開発し、長年に亘り素晴らしい運用実績を収めてきました。スマートベータ戦略のパイオニアの一人として、CNBCやFOX TV等の経済番組に頻繁に出演、またウォールストリート・ジャーナル紙やバロンズ紙を初めとする多くのメディアにも度々採り上げられ、投資家の注目を集める存在です。

元々パイロットを生業としていた彼は、今も自ら自家用機を操縦して全米の顧客を訪問、休暇の際は自宅近くの空港から一家でフロリダへと飛び立って行きます。Victory Solutionsの拠点の一つでありStephen一家が近くに暮らすナッシュビルは、夫人の出身地でもあり、彼が学生時代を過ごし今もこよなく愛する街です。音楽の都として世界的に有名ではあるものの、運用業界からは縁遠いアメリカ南東部の土地で、世界に誇るスマートベータ戦略をいち早く生み出すことが出来たのは、常識に囚われず自由な発想を持ち続けるStephenだからこそと言えます。

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Heidi Adelman ハイディ・アデルマン

Victory Capital:Victory Income Investors
チーフ・インベストメント・オフィサー

オハイオ州立大を卒業し、複数の金融機関で資産運用業務に就いた後、1996年にVictory Capitalに入社。1998年に「米国政府機関保証債券ファンド」運用チームに参画して以降、一貫して本運用のみに携わり、現在はチーフ・インベストメント・オフィサーとして当チームをリード。

Victory Capital代表David BrownはHeidiについて、「現在は11あるVictory Capitalの各運用ブティック 等におけるチーフ・インベストメント・オフィサーの中でも、その運用能力と専門知識の面で最も厚い信頼を置いている」と評します。運用業界ではあまり例の無い「女性のみ3名」の運用チームを束ね、25年超という長期間に亘り唯一無二の運用戦略にこだわり続け、全米トップクラスの運用実績を残してきました。その運用手法は、ポートフォリオの一万分の一にも満たない数万ドル(数百万円相当)という小口債券まで丹念に発掘し、最終的に10億ドル (約1,000億円相当)を超えるポートフォリオを構築するという、実に地道で外連味の無いものです。

プライベートな席でのHeidiは、金融業界のアメリカ人にしては珍しく、軽口を一切叩かない物静かな性格。であるが故に、彼女が発する一言一言は、飾り気がなく信頼感に溢れています。また、アウトドア・スポーツを愛するHeidiは、休日にはトレイル・ランニングやヨット・セーリングに出掛けます。彼女の運用手法には、長距離を走り、航海する姿に似た粘り強さが如実に現れているようです。クリーブランドという金融機関も少ない小さな都市で、優れたパフォーマンスに決しておごることなく、コツコツとした運用を続けるHeidiには、「鄙(ひな)には稀なプロ中のプロ」という言葉がとても良く当てはまります。

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Chris Clarkクリス・クラーク

Victory Capital:RS Investmentsグロース・グループ
ポートフォリオ・マネージャー

独立宣言の起草者で、第3代大統領のThomas Jeffersonによって創立されたバージニア大学を卒業。グローバル投資に強みを持つDresdner RCM Global Investorsや、米国の大手機関投資家であるTIAA-CREF(全米教職員年金・保険基金)において株式リサーチ業務の経験を積んだ後、2007年にRS Investments入社。グロース・グループのアナリストとして医薬品セクターを担当、同分野での貢献が高く評価され、2014年にポートフォリオ・マネージャーに昇格。2017年2月に設定され、日本の投資家のみに限定して運用される中小型バイオ株式投資戦略に基づく 国内投資信託“USバイオ・ベンチャー”の運用責任者。

Chrisは、大型の医薬品企業を中心にリサーチを行っていましたが、特許切れ問題等に直面する大型企業が新興のバイオ医薬品企業から多数の新薬ライセンスを取得するのを目の当たりにし、有望新薬を開発する企業をいち早く発掘したいと考えるようになり、中小型株投資を専門とするRS Investmentsへ移籍しました。新薬開発は成功すれば大きな収益を獲得できるものの、途中で頓挫する可能性もあり、投資に際しては厳格なリスク管理が必要です。そこで、利害が異なるプレーヤーが相手の行動や協力の道を探りながら最適な意思決定を行う「ゲーム理論」を用いて、バイオ・ベンチャー企業、大型医薬品企業、患者、FDA等の行動を予測し、新薬承認の確率や製品寿命を数値化して業績予想を行うことで、リスクを抑制しながら高リターンを獲得する独自の投資手法を実践しています。

新薬の開発状況等によって株価が大きく変動するバイオ医薬品企業への投資は常に緊張感を強いられますが、非常に社交的な性格のChrisは、仕事が終われば社員と気さくに会話をしアメリカン・ジョークを連発します。また、スキー、ゴルフ、ラクロス等を得意とするスポーツマンで、毎冬、良質の雪を求めて日本の穴場スキー場を発掘することを楽しみにしています。

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Mannik Dhillonマニック・ディロン

Victory Capital:Victory Solutions
プレジデント

米国最古の公立大であるジョージア大学を卒業後、世界的人材コンサル会社ヒューイット・アソシエイツにて、ポートフォリオ・マネージャーのリサーチ及び企業向け年金コンサルタント業務に9年間従事。2010年に移籍した独立系運用コンサル大手ウィルシャー・アソシエイツでは、1兆ドルの資産を担当するポートフォリオ・マネージャーの選定を行う20名超の調査チームを率いるマネージング・ディレクターを務め、そこで担当したプロジェクトでの運命的な出会いを経て、2015年にVictory Capitalへ入社、ルールベース戦略の商品開発・企画を統括するVictory Solutions部門のプレジデントに就任。

コンサル会社に勤める中で、年金という大切な資産を扱うことでスチュワードシップや受託者責任について深淵な知見を得たMannikは、今後のキャリアにおいて専門性を極めたい分野は運用者の選定とモニタリングだと確信します。また、何千何百という膨大な数の資産運用会社と投資戦略を精査し、唯一ベストな運用ソリューションなど存在しないと気付きました。そんなMannikがVictory Capitalに入社するきっかけとなったのは、同社によるストラテジック・ベータ運用を行うチーム(現在のVictory Solutions部門)の買収案件をコンサルタントとして担当したことでした。同運用チームの、シンプルかつエレガントでありながら、多くのアクティブ運用を代替できるほど秀逸なルールベース戦略に深い感銘を受け、世に広めたいという思いが芽生えました。加えてVictory Capitalは、ラストベルト(錆付いた工業地帯)の中心として知られるオハイオ州クリーブランド(本拠は現在テキサス州サンアントニオに移転)に位置するにも関わらず、起業家精神溢れる経営陣や高度な運用スキルを有するメンバーが全米から多数集まっていたことが決め手となり、Mannikは陽光降り注ぐカリフォルニアを離れ、自らもその一員となったのです。

投資家が本当に求めているのは、特定の運用商品ではなく、彼らの課題に応じて適切なソリューションを提供してくれる運用者である。Mannikにとってその鍵となるのが、まさにVictory Capitalが誇るルールベース戦略であり、時として同社の他の投資戦略と融合して生み出されるカスタマイズされた運用商品なのです。仕事熱心なMannikですが、頻繁にリサーチや顧客訪問等で全米を飛び回る一方、元気旺盛な2人の息子と過ごす時間を大切にしています。また、ゴルフや絵画など多彩な趣味に時間を費やしてリフレッシュすることで英気を養い、投資家の期待を超える結果を出す日々に邁進します。

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Daniel DeMonica ダニエル・デモニカ

Victory Capital:Integrity Asset Management
シニア・ポートフォリオ・マネージャー

北米で一流校のみが加盟できる「アメリカ大学協会」62校の一つ、インディアナ大学で学士号、同ケース・ウェスタン・リザーブ大学で経営学修士(MBA)を取得後、オハイオ州を拠点とし、全米7位の預金残高を有する老舗大手銀行持株会社National City Corpの系列運用会社で25億ドルの資金をチームで運用。経験を積むにつれ、「優れた運用成果は、安定したチームと規律ある運用戦略によりもたらされる」との結論に辿り着き、同僚4人と共に同社での運用戦略を引き継いで2003年にIntegrity Asset Managementを設立。2014年からVictory Capital傘下に入った現在は、運用する4戦略全てのシニア・ポートフォリオ・マネージャーを務め、マイクロキャップ バリュー戦略においては共同運用責任者に就任。自身はヘルスケア、公益、情報通信及び消費者サービスセクターを担当。

Danielは、Integrity Asset Managementの拠点である米国中西部に位置するオハイオ州クリーブランド郊外に暮らしています。中西部は、まさに米国のカントリー・サイドとして穏やかかつ友好的で、真面目な人が多い地域と言われています。実際にDanielも、米国金融の中心地であるウォール・ストリートなどの大都会で働くことには興味が無く、地元を愛し、休日は家族と共に自然に囲まれた環境で過ごすことを大切に田舎のライフ・スタイルを満喫しています。Danielを含め、Integrity Asset Managementの運用チーム全員が、長期間同じチームで腰を落ち着かせて運用に専念できる環境がそこにあるのです。また、中西部独特の気質は、運用スタイルにも反映されています。Danielは「(ウォール・ストリートのようなプライドが高いファンド・マネージャーと異なり)間違いがあれば真摯に受け止め、素直に認める」ことを信条としており、運用において投資判断を間違えたと気付けば、直ちに保有株式を売却するなど誠実な運用を行っています。

Danielは3人の子供を持つ父親であり、休日には家族旅行に出かけることを楽しみにしています。また、息子達の野球とバスケットボール・チームのコーチをしており、自身もゴルフやテニスを楽しむスポーツマンです。

(写真)

John Spear ジョン・スピアー

Victory Capital:Victory Income Investors
共同チーフ・インベストメント・オフィサー

ウェスタン・イリノイ大学を卒業し、バトラー大学で経営学修士(MBA)を取得。1986年、フランクリン生命保険会社にて債券アナリストとして投資のキャリアをスタートさせ、1998年にUSAA Asset Management Company(現 Victory Income Investors)に入社。その後、旗艦ファンドであるインカム戦略のシニア・ポートフォリオ・マネージャーを経て、2016年よりチーフ・インベストメント・オフィサーとして約35名の運用チームを率いています。

当運用チームのリサーチ対象は、米国の国債、社債、地方債及び証券化商品等広範に亘るため、米国クレジット投資のあらゆる事象を理解していなければチームを統率することは困難です。Johnは同投資における長年の経験と体系的な知識を活かし、米国課税債で10戦略、非課税債で7戦略の計17戦略の運用を統括し、各ポートフォリオ・マネージャーやアナリストへ日々的確な助言を行っており、全ての運用チームメンバーは彼に対し全幅の信頼を寄せています。

Johnは、2009年にオバマ大統領がアメリカの復興を意図して地方公共団体支援策である「Build America Bond Program」を導入した際に、米国非課税地方債に加え米国課税地方債への投資も本格的に開始しました。そして米国課税地方債は発行体が高格付で発行銘柄数が非常に多いことから、米国社債に代わる魅力的な投資対象として興味を持ち、同債券への投資を積極的に行っています。

イリノイ州出身のJohnは、20年以上前にサンアントニオに移住しました。結婚25年目となる現在も、それぞれ異なる大学に通う3人の子供たちの成長を見ることを何よりも楽しみにしている子煩悩な父親で、余暇には故郷のイリノイ州まで足を延ばし両親を訪ねるなど家族愛に溢れた頼れるリーダーです。

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Jim Jackson ジム・ジャクソン

Victory Capital:Victory Income Investors
共同チーフ・インベストメント・オフィサー

米国海軍兵学校で経済学を学んだ後、ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネスで経営学修士(MBA)を取得。2001年、 ハートフォード・インベストメント ・マネジメント(HIMCO)にてキャリアをスタートさせ、ベアリング、シグナにて債券運用に従事しました。2009年USAA Asset Management Company(現 Victory Income Investors)に入社し、同社旗艦ファンドやUSAA生命保険の資金運用を担当。ポートフォリオ・マネジメント・チームのヘッドを務め、2023年より共同チーフ・インベストメント・オフィサーに就任し、米国地方債を含む全てのファンドを統率しています。

Jimは米国課税債(社債、地方債、証券化商品等)に関する1,000銘柄以上の信用格付対比でのクレジット・スプレッドを詳細に把握し、個別銘柄の割安度を判断しています。”Credit spread tell us macro”の信念に基づき、徹底したボトムアップの銘柄選択によりポートフォリオ構築することで、長期に亘り良好なパフォーマンスを維持してきました。

Jimは妻と娘の3人家族で、サンアントニオに暮らしています。フィラデルフィア・イーグルス(フットボール)の熱狂的なファンであり、休日はスポーツ観戦の他、マウンテンバイクも楽しんでいます。

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Andrew Hattman アンドリュー・ハットマン

Victory Capital:Victory Income Investors
共同ポートフォリオ・マネージャー

220年の伝統を持ち各界に偉大な指導者を輩出してきた米国陸軍士官学校ウェスト・ポイントを卒業し、ハーバード大学で経営学修士(MBA)を取得後、2010年にUSAA Asset Management Company(現 Victory Income Investors)に入社。その後はクレジット配分アナリストや米国地方債アナリストを担当した後、2019年に米国地方債ポートフォリオ・マネージャーに就任しました。

Andrewはクレジットリスク分析に長け、米国地方債の個別銘柄調査経験が豊富な他、格付配分にも精通しています。この能力は例えば米国地方債が売り込まれた際に割安な銘柄へ積極的にリスクテイクを行うような逆張り投資に活かされており、競合他社比で優位な運用成果を残すことに貢献しています。

Andrewは妻と3人の子供たちとともに様々な国を訪れ、異文化に触れることを楽しみにしています。 世界中を旅行した彼のお気に入りの国の1つは日本であり、大の親日家です。また、家族全員が犬好きで2匹の犬を飼っています。趣味はスポーツ観戦。日頃は冷静且つ温厚なAndrewですが、祖父が生まれ育ったピッツバーグに本拠を置くパイレーツ(野球)やペンギンズ(ホッケー)の試合では、毎回一喜一憂しながら全力で応援する熱い一面も覗かせます。

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Lauren Spalten ローレン・スパルテン

Victory Capital:Victory Income Investors
共同ポートフォリオ・マネージャー

サウス・メソジスト大学を卒業し、テキサス大学オースティン校で経営学修士(MBA)を取得後、2008年よりS&Pの地方債アナリストとしてキャリアをスタートさせ、2018年にUSAA Asset Management Company(現 Victory Income Investors)に入社。先ず米国南東部地域の地方債アナリストとなり、2021年からは米国地方債ポートフォリオ・マネージャーの一人に就任しました。

Laurenは米国地方債アナリストとして長年従事し、秀でた個別銘柄分析能力を有しています。加えてポートフォリオ・マネジメント業務の経験を積むことで、チームにとって欠かせない存在となっています。

サンアントニオ出身のLaurenは、地元プロ・バスケットボール・チームであるスパーズの熱烈なファンです。また夫と3人の子供たちと過ごす時間をとても大切にしており、休日はジョギングや料理を楽しむ他、旅行やアウトドア・レジャーに出かけるなど家族と共にアクティブに過ごしています。

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Michael Stark マイケル・スターク

Crosslink Capital(パブリック・チーム)
ファウンディング・パートナー

ノースウェスタン大学を卒業、ミシガン大学にて経営学修士(MBA)を取得。シリコンバレーの勃興期である1980年代にインテルへ入社し、エンジニアとして3年間働いた後、米国新興企業に特化した投資銀行Robertson Stephens & Company(以下、「RS&Co.」)に入社、半導体セクターを得意分野として頭角を現す。同社で上場株と未上場株双方に投資するCrossover Fund、そしてベンチャー投資部門(現在のCrosslink Capital)の設立に尽力し実績を残した後、1999年にRS&Co.からの同部門MBOを成功に導く。

Michaelは、ベンチャー・キャピタル投資で軽視されがちなポートフォリオ理論を実践に活かすことのできる数少ないファンド・マネージャーの一人です。RS&Co.で上場する新興企業を数多く見てきたMichaelは、上場前後で経営陣も顧客も何も変わらないのに、なぜ投資家だけが変わらなくてはならないのかと疑問を持つようになり、Crossover Fundを設立しました。上場株と未上場株双方を分析できる能力は、社内で"バイリンガル"と呼ばれています。

エンジニア的思考回路を持つMichaelは、非常に論理的であり、若手社員に対して投資プロセスの一貫性を問い、また同時に熱意や好奇心といった姿勢も厳しく要求しますが、それは若手育成のための教育熱心な一面の裏返しとも言えます。Michaelは自分に対しても厳しいハードワーカーですが、プライベートでは家族との時間を最優先させる等、優しい一面も覗かせています。Michaelの指導の下、2010年以降、ベンチャー投資活動のリーダーシップはEric Chinへ引き継がれています。

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Eric Chinエリック・チン

Crosslink Capital(ベンチャー・チーム)
パートナー/アルファ・ファウンダー

ダートマス大学を卒業、ハーバード・ビジネス・スクールにて経営学修士(MBA)を取得。Artiman VenturesやBay Partnersでべンチャー投資を行い、スマートフォン等の動きを検知するセンサーを手掛けるInvensense(2011年にIPOした後、2016年にTDKが買収)をはじめ、インターネットやソフトウェア企業への投資で成功。その後、2010年にCrosslink Capitalに入社し、同社の次世代を担う経営陣の1人として活躍。シリコンバレー屈指のネットワークへと発展したアルファ・クラブを活用し、投資案件や事業提携先の発掘に従事。

ベンチャー投資には人的ネットワークが極めて重要ですが、大人数の参加するイベントでは本当に関係を構築したい人と出会うのは難しいという問題がありました。そこでEricは、特定のテーマについて深い知識を持つ少人数の専門家を選別して招待し、参加者全てが活発に議論を行いながら親密な関係を構築できる場を提供すべく、2005年にアルファ・クラブを設立しました。そして、アルファ・クラブのネットワークを通じてシード及びアーリー・ステージ企業へベンチャー投資を行うというEricの考えに賛同するCrosslink Capitalで、その戦略を実現させています。

エネルギッシュで気さくなEricは、ビジネスだけでなく、サーフィンや料理といった趣味を通じた交友関係も広く、人脈が重要なベンチャー・キャピタリストは天職と言えるかもしれません。日本に来日した際には、大好物のラーメン食べ歩きを通じて当社の社員とも親睦を深めています。Ericは、自らのネットワークを駆使して様々な面で起業家をサポートすることで、イノベーションを生み出し社会に貢献する起業家の夢を実現させ、同時に資金提供を行う投資家には高いリターンをもたらすベンチャー・キャピタリストの仕事に、大きな誇りを持って取り組んでいます。

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Du Chai デュ・チャイ

Horsley Bridge Partners
マネージング・ディレクター

ノースウェスタン大学を卒業、同大学ケロッグ経営大学院にて経営学修士(MBA)を取得。J.P. Morganの投資銀行部門にてキャリアをスタートし5年の勤務の後、ノースウェスタン大学のエンダウメント(基金)にて資産運用の世界へと足を踏み入れ、ベンチャーやバイアウトといったプライベート・エクイティ投資、そしてエネルギーや不動産等のリアルアセット(実物資産)の運用共同リーダーを務める。参画当時には約20億米ドルであった運用資産はDuの在籍した10年間で70億米ドル超にまで拡大し、基金の発展に貢献。尚、同大学のエンダウメントは現在全米トップ10を誇る規模に成長している。2011年にHorsley Bridge Partners(以下「HBP」)にマネージング・ディレクターとして入社、現在は日本のクライアント・サービスも担当。HBP主要メンバーの1人として活躍を続ける。

Duはエンダウメント在籍時に、基金の投資先の一社としてHBPと出会います。業界における“ベスト・チーム”、“ベスト・プラットフォーム”、“ベスト・ポートフォリオ”を誇るHBPの評判はDuも充分に認識し、特に運用チームのすばらしさには一目置いていました。創業メンバーの引退計画の一環としてHBPからDuに移籍の声がかかりましたが、Duは、“HBPからリクルートを受けることはニューヨーク・ヤンキースからオファーが来るようなもの”と例えており、その魅力的な誘いを断ることの方が難しかったと言います。

親しみやすいパーソナリティーで著名キャピタリスト達と良好な関係を築き、他のメンバーから「Master of relationship(関係構築の達人)」と呼ばれているDuですが、私生活においても人との繋がりを大切にしています。母校ノースウェスタン大学のアーツ・サイエンス・カレッジのビジター・ボードを務めたり、過去には息子の所属するスポーツ・チームのコーチも引き受けてきました。休日には三人の子供たちと一緒にテニスや野球、ラクロス等様々なスポーツを楽しみ、自身のゴルフのベストスコアは70台、シカゴマラソンを5回完走しているスポーツマンでもあります。また韓国生まれで日本食を好み、毎回日本への訪問を楽しみにしています。

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Dr. Chi Kang (Silver) Kung チー・カン(シルバー)・クン博士

Siegfried Asset Management Limited
ファウンダー/チーフ・インベストメント・オフィサー

米国ウィチタ州立大学を卒業し、米国ペース大学にて修士号(金融工学)修了後、中国天津にある南開大学経済学院においてPh.D.(経済学)を取得。1999年に台湾に本拠を置く投資銀行であるCore Pacific Securities Limitedの企業財務部門でキャリアをスタート。その後複数の金融機関を経て、2005年にTarget Capital Management Limitedでオフショアヘッジファンドの設定、管理、助言業務に従事。2013年にはAsia Coal Limited(当時香港上場)でCEO兼エグゼクティブディレクター等を務め、2015年にSiegfried Assetの前身となる組織、Siegfried Capital Partners S.àr.lを設立、2018年同社会長兼CIOに就任。

Dr.Silverは大学を卒業する際にボーイング社より採用の申し出を受けたものの、航空エンジニアとしての職業選択に魅力を感じず、大学院で金融工学を学ぶ道を選びます。この決断は、Dr.Silverが金融業界でキャリア構築を進めるに当たり重大な転機となりました。その後Dr.Silverは、目覚ましい発展を見せる中国での人脈形成に役立つと考え、2010年に同国でPh.D.を取得しました。これと並行して、2003年より2015年まで台湾の国立高雄応用科技大学で教壇にも立ち、そこで運命的な出会いが訪れます。同じ時期にVTeam Financial Service Group Corp.(以下「VTeam」)の創業者であるDr.Wen会長が、同大学の非常勤教授として在籍していたのです。Dr.SilverとDr.Wenはサプライチェーン・ファイナンスについての様々な議論を交わし、Siegfried Assetの起業、そして東南アジア及び中華圏で唯一無二の存在にまで成長するVTeamファクタリング・プラットフォームとのコラボレーションのきっかけが生まれました。Dr.Silverは今日では、クロスボーダー取引における資産価格測定や税務及び規制に関する専門家であると共に、非流動性資産の証券化やトレード・ファイナンス専門ヘッジファンドの運営経験を積むことで、サプライチェーン・ファイナンス戦略の第一人者として揺るぎない地位を確立しています。

Dr.Silverは、大学時代にテニス代表チームに選出されたスポーツマンで、テキサス・ホールデム・トーナメントで優勝した屈指のポーカー・プレーヤーでもあります。プライベートでは、家族と北海道やアメリカで毎年スキーを楽しむ他、歴史と考古学に情熱を捧げ、いまだに謎とされるアトランティス遺跡をいつの日か発掘することを夢見ています。

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Francesco Filia フランチェスコ・フィリア

Fasanara Capital Limited
ファウンダー兼CEO

ミラノのボッコーニ大学を卒業後、1997年にJ.P. Morgan証券のアナリストとしてキャリアをスタート。同社ではデリバティブモデルや債券・ボラティリティ戦略等についてホワイトペーパーを複数制作。2000年にBank of America Merrill Lynchへ移籍しマネージング・ディレクターを務める。欧州・中東・アフリカ地域のヘッドとして、様々な資産クラス、金融商品、資本構成等を駆使した機動的な運用を行い、特にリーマン・ショック前後の市場の混乱時に成功を収めた。2011年に同社の同僚と、英国ロンドンに本拠を置くFasanara Capital Limited(以下、「Fasanara社」)を創業しCEOに就任。

Francescoは、金融界においてスティーブ・ジョブズのような変革をもたらす存在でありたいと考え、独自の価値観を大切にしています。例えば、Fasanara社の企業理念の一つに運用会社としては珍しい「美しくあること」が掲げられています。フィンテック・レンディングのパイオニアとして華やかな印象をもたれるFasanara社ですが、社名の由来はFrancescoの出身地、イタリアのフェラーラの地をかつて治めていた貴族「エステ家」のキジ狩り場にあります。欧米では仰々しく高慢な名称を冠する運用会社も多い中、そうした存在とは無縁でありたいとの思いから、地元の人以外は誰も知らない閑静な場所の名前を社名に用いることで謙虚な美を表現しています。また、Fasanara社は人材育成にも特徴があります。長期的なビジョンで人を採用しており、必ずしも最初から成果を出す必要はなく入社後成長していけば良いと考え、社員を家族のように扱います。創業当初はビジネスが上手くいかず苦しい時期もありましたが、そのような企業文化の下、会社から社員が離れることはありませんでした。現在では、当時の若手生え抜きメンバーが幹部や受賞ファンドの運用者として活躍しFasanara社の成長を牽引、社内は非常に活気に満ちています。

ハードワーカーを自称するFrancescoですが、休日には妻や3人の息子との時間を大切にしています。また非常に健康志向で、イタリア人らしからぬ「グルテンフリー」の食事を好み、テニスでの体力作りを継続してきました。そして故郷をこよなく愛し、時間を見つけてはフェラーラの町へ帰省します。