運用サービス
Investment
service

株式:ロング

ベイビュー・アセット・マネジメント

ボトムアップ・アプローチ

運用責任者

日本株式運用部
坂本 玄樹
Genki Sakamoto

(画像)ベイビュー・アセット・マネジメント株式会社 ロゴ

日本中小型株式運用において業界トップクラスのパフォーマンスを誇る岡橋功樹率いるチームで、専属アナリストとして9年間活躍した坂本玄樹が運用を担当。

運用哲学

証券会社等のアナリスト・カバレッジが少なく情報が限定的であり、企業ごとの個別性も強く、ミス・プライスが頻発する主に中小型株式へ投資し、複合的アプローチ(サイエンスとアート)によって長期的に優れた絶対リターンの獲得を目指します。

運用プロセス

全上場企業から定量スクリーニングを行い、企業訪問などによって有用な情報を得られた主に中小型企業100~200社をメンテナンス・ユニバースとします。投資候補銘柄に関する徹底した財務分析等の定量アプローチ(サイエンス)と、クロスセクター、企業間取引、サプライチェーンまで含めた非財務情報分析等の定性アプローチ(アート)を組み合わせ、20~35社の厳選されたポートフォリオを構築します。

(図)

運用戦略

ロング ブルームーン日本株式集中投資ファンド
(戦略開始日:2023年9月)

長期的な絶対収益を追求すべく、主に中小型株式20~35銘柄へ厳選投資。競合他社を凌駕する独自の得意分野を有し、大幅な株価上昇が期待できる銘柄を長期目線で評価しつつ、短~中期的な事業リスクや不確実性にも留意した運用を行います。

(写真)

坂本 玄樹 Genki Sakamoto

中小型株式をメイン・エンジン、大型株式をサブ・エンジンとした日本株式ボトムアップ投資戦略、
『ブルームーン日本株式集中投資』

リターンの源泉は、飽くなき探究心

坂本玄樹が個別企業分析の世界に興味を抱いた原体験は大学時代に遡ります。海外を旅し異文化に触れる中で心に残ったのは、熱気溢れる南アジアの都市で目にする大手民生機器メーカーの看板広告や、アラビア半島の辺境を走る年季の入った自動車など、現地に浸透する日本企業の姿でした。2000年代当時、新興国が台頭し日本の競争力低下が既に指摘される中で、日本企業の強みや存在意義について思いを巡らせるようになります。その頃は情報を足で稼ぐジャーナリズムの仕事に漠然と興味を抱いていましたが、大手経済紙のインターンシップで企業取材を体験したことを契機に、企業について本格的に考察すべく大学院への進学を決めます。

進学後は、インフラ産業をテーマに各国の政策・産業構造の比較や現地調査を行い、日本企業の課題や戦略について研究を行いました。そして自らの知的好奇心を拠り所として、特定産業に限らず日本を下支えする企業を発掘する株式投資の仕事に携わりたいと考えていた時、新卒第一期生を募集していたベイビュー・アセット・マネジメントに出会います。少数精鋭を自負する運用ブティック・ハウスの中で挑戦し、成長することで夢を実現したいとの思いから2011年に当社に入社しました。当初3年間の新人育成期間は投資信託の基準価額を算出する運用管理部に所属し、運用チームがトレードした個別株式とその値動きが日々ファンド・リターンを生み出すメカニズムを学びました。そして2014年7月、当社ファンド・マネージャーに就任したばかりの岡橋功樹率いる運用チームに初代メンバーとして抜擢され、中小型株式投資を超過収益(アルファ)の源泉とする日本株式ロング・ショート・ファンド及びロング・オンリー・ファンドのアナリストとして修行を始めます。

坂本にとって師匠に当たる岡橋は、2005年から中小型株式に強いアナリストとして徹底した企業分析を積み重ね、ファンド・マネージャー就任後は業界トップクラスのパフォーマンスを持続的に獲得、今や日本のみならず世界屈指の日本株式運用者と云っても過言ではない存在です。その巨人の背中を追いかけるスタート地点に立った坂本は、早々に自分の銘柄分析の未熟さを思い知らされます。いくら情報を集め客観的な考察を示しても「独自の視点がない」と突き返されファンドに採用してもらえず、アナリストの企業分析とファンド・マネージャーの求めるアイデア・ジェネレーションのギャップにさいなまれる時期が続きました。株式市場が幾度となく強烈なリスクオフとなる局面で、新たな投資機会をいち早く探し出し“取るべきリスクを取る”岡橋の姿に多くを学びながら運用チームの一員として急速に成長し、如何に逆境に立ち向かっていくべきかを体得します。例えば2018年の米中経済対立勃発で株式需給が悪化し、流動性の低い中小型株式が大幅に下落、苦しんだ末に岡橋が投資テーマを思い切って変更し状況を一気に打開するのを目の当たりにして、機動的な売買の難しい中小型株式だからこそ銘柄選択に高い正確性が求められることを教訓としました。また2020年の新型コロナウイルス流行初期では、強気のポートフォリオを維持したことで一時的に痛手を受けた岡橋が、ニューノーマルに向けた投資機会を先取りして市場の回復局面で大きくアウトパフォームする中、坂本も臨機応変な企業調査で助勢し効果的な銘柄推奨でリターンに貢献しています。

アナリストとして非常に密度の濃い9年間の修行が実を結び、2023年9月からは中小型株式をメイン・エンジンとしながら、サブ・エンジンとして大型株式の投資機会も視野に入れアルファの獲得を目指す『ブルームーン日本株式集中投資』のファンド・マネージャーとして、新たな挑戦を開始しました。坂本は、岡橋チームに参画してからも、自らの原点である国の政策や産業構造を俯瞰するアプローチと探究心を基に思考の範囲を拡大し、机上の分析だけでなく現地調査に出向き中小型株式の投資アイデアを発掘してきました。その過程でサプライチェーンの先にある大企業や海外の状況に目を向けるなど、次第に大型株式の強みや成長性も意識するようになり、ロング・オンリー運用において師匠・岡橋が中小型株式に特化するのに対し、大型株式への投資機会も視野に入れた独自の運用戦略を構想するに至りました。なお、「ブルームーン」とは通常はひと月に一度の満月が二度巡ってくる特別な現象を例えた言葉で、「長期的に特別なパフォーマンスを追求したい」という思いから採られています。

【プロフィール】2011年4月 ベイビュー・アセット・マネジメント(株)入社後、運用管理部を経て、2014年7月から日本株式運用部にてアナリストとして主に中小型株式の調査・分析に従事。2023年9月、ファンド・マネージャーに就任、現在に至る。2009年 慶應義塾大学文学部(人間科学専攻)卒。2011年 慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(経営学修士)。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。